循環風呂の仕組みについて簡単に触れておきたい。まず循環風呂とは同じ温泉を何度も、時には一カ月以上も取り替えずに使用するものをいう。温泉は「生きもの」である。湯上がりの時に飲む生ビールをイメージしていただきたい。ジョッキに注がれた泡立ったビールをそのまま放置しておくと泡が消え、炭酸が逃げ、ビール本来の持ち味が失われる。温泉もこの生ビールと同じだと考えていただきたい。時間が経過するにつれて温泉は劣化する。
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温泉は生きものだから鮮度が命なのである。常に新鮮な湯が注ぎ込まれない風呂がどういうものなのか、ましてや一週間に一、二度しか換水しないものが温泉といえるはずがないのである。こうした循環風呂は浴槽の縁から湯があふれていないのが特長である。一滴も湯をこぼさず再利用するためである。ただしあふれているケースも時々あるから用心していただきたい。