豊かで雄大な自然環境は悪化の一途

2011.12.31

園内の標高二一○○〜二四〇〇メートルの地域には、世界でもコンゴ東部にしか生息しないヒガシローランドゴリラが約二〇の群れを形成して生息し、チンパンジー、フクロウグェノン、アビシニアコロブスといった他の霊長類と共生している。公園内にはまた、コンゴゴシキタイヨウチョウ、アフリカミドリヒロハシといった希少な鳥類が多いのも特徴となっている。この地には古くから狩猟採取を主とする先住民族が生活していたが、ヒガシ
豊かで雄大な自然環境は悪化の一途... の続きを読む

特急券・急行券・指定席券をいっしょに購入することが大原則

2011.12.31

各社局間のすべてに乗継割引運賃が設定されているわけではないのである。割引額はおおむね、双方の事業者から10円(こども五円)ずつを引くというものであり、いささか有難味には欠けるが、東京地下鉄(東京メトロ)と東京都営地下鉄間の割引運賃に関しては例外的に差し引く金額が高く、範囲も初乗り区間に限定されたものではないので救われる。それでは、いよいよ本題のJRグループの特急・急行料金に関する「乗継割引」に話を
特急券・急行券・指定席券をいっしょに購入することが... の続きを読む

農耕文化とともに失われつつある「天国への階段」

2011.12.31

ルソン島北部の山岳地帯に連なるコルディリェーラ山脈。そこに住むイフガオ族は、海抜一〇〇〇〜二〇〇〇メートルの山の斜面を切り開いて、階段状の棚田を作り、稲作を中心とした農耕生活を続けていた。ライステラスとよばれるこの棚田には約二〇〇〇年の歴史がある。緩やかな傾斜地を選び、一段一段平らにならしながら田んぼを開拓する。田の幅は、たったニメートルのものもある。そして棚田にまんべんなく水を行き渡らせるため、
農耕文化とともに失われつつある「天国への階段」... の続きを読む

息子と家族旅行をしようと思ったら・

2011.12.25

来年小学校へ入学する息子と家族旅行を計画しました。出発日を決め、パンフレットを集め、お得な特典やホテルを選んで、私達のスケジュールに合うパックを探し、旅行社に電話をしたのです。すると、出発日の10日前までの申込みと言われ断られました。そうなんです。うっかりでした。私が申し込んだのは7日前だったのです。言われてみると当たり前のことなのですが、息子の体調に合わせてキャンセルしないようにと気にし過ぎて、
息子と家族旅行をしようと思ったら・... の続きを読む

土地をいっそう深く感じるひとつの手段

2011.12.25

海外の旅では、欲しいと思ったものはそこで買わないと、二度と同じものは見つからない、ということがよくあるが、レンタカーの旅では「欲しいと思ったものはそのときに買う」という鉄則を実現させてくれる。そして、何より、世界遺産の旅では、公共交通機関では回れないようなところを回れること、その際、途中の景色や人々の営みも垣間見ることができるのが、何よりのメリットだと感じている。ルーマニアの北部、マラムレシュ地方
土地をいっそう深く感じるひとつの手段... の続きを読む

瀬戸大橋と讃岐平野のビュート群

2011.12.25

長い瀬戸大橋も十数分で四国に渡り、埋立地に上陸してしまうのだが、その先も珍しい風景が待っている。渡り終わった後は線路が二手に分岐し、右は宇多津から丸亀方面、左は坂出・高松方面へ向かう。「サンライズ瀬戸」は高松行きだから左だ。珍しい風景というのは飯野山をはじめとするビュート群。これは「残丘」で、万年単位で地面が削られ、削り残されて山になっているもの。どこも均質であれば単純に平坦地になるのだろうが、硬
瀬戸大橋と讃岐平野のビュート群... の続きを読む

復興できなかった都市など存在しない

2011.12.25

市街地のほとんどが津波にさらわれて瓦喋の山と化した南三陸町の中心部にある気仙沼線の志津川駅はレールも剥がされ、プラットホームだけがまるで廃線跡のように留まるのみである。死者・行方不明者は日を追うごとに増え続け、三月二五日現在で二万人台のすでに後半に達した。家族や住居、漁船や店、会社。いろいろなものを一気に喪失した人たちは、今のところ茫然自失するばかりだろう。しかし、約二万二千にのぼる犠牲者を出した
復興できなかった都市など存在しない... の続きを読む

長崎本線と有明海

2011.12.24

長崎へ行くにはJR九州の看板特急「かもめ」が便利だが、速すぎる。肥前鹿島(佐賀県)から先は普通列車がおすすめだ。その二つ先、肥前七浦の先から左手に有明海が見えてくる。このあたりは干満の差が日本最大級、対岸の三池港では最大約六メートルに及ぶというから、干潮時には見渡す限りの広い干潟が現われる。遠浅だが砂というよりは泥の干潟で、名物のムツゴロウはその中を這ったり飛び跳ねたりして暮らしている。彼らは泥干
長崎本線と有明海... の続きを読む

日本海を見ながら北上

2011.12.24

発車時刻になってもガラガラの列車は新津駅を発車、間もなく阿賀野川の鉄橋を渡った。戦後しばらくまで日本一の長さを誇った鉄橋である。越後平野の田んぼの中を進んでいくうちにだんだん明るくなってくる。新発田、中条を過ぎ、日本海が見えてくるのは村上駅の先だ。越後早川、桑川、今川、越後寒川と「川」のつく駅名をいくつも過ぎながら日本海の砂浜や岩の海岸を見ながら坦々と北へ進む普通列車。電車やディーゼルカーではない
日本海を見ながら北上... の続きを読む

トーマス・クック、リヒト・ホーフェンが絶賛した瀬戸内海

2011.12.24

ヨーロッパの鉄道旅行に欠かせない『トーマス・クック・ヨーロッパ鉄道時刻表』の存在は日本でもよく知られている。トーマス・クックとは一九世紀の英国人実業家の名だ。彼は旅行代理店トーマス・クック社を設立し、団体ツアー旅行を生み出した。一八七二年、トーマス・クックはリバプール港を出発する世界一周ツアーの添乗員として、その途上、日本に立ち寄っている。彼は瀬戸内海を船で渡ったとき、そこに浮かぶ島々と海がおりな
トーマス・クック、リヒト・ホーフェンが絶賛した瀬戸... の続きを読む

ヨーロッパのLCCのサイトを開き、都市名を選ぶ

2011.12.18

イスタンブール、アンマン、アレキサンドリア、ルクソールにアシュート。エアーアラビアは、その先への路線をもっていない。最終的には、アイルランドのダブリンに向かわなくてはならない。方向はヨーロッパである。これらの都市に乗り入れているヨーロッパのLCCを調べなくてはならなかった。しかしそれは気が遠くなるような大変な作業なのだ。LCCのメッカであるヨーロッパには、数十社のLCCがある。百社以上という人もい
ヨーロッパのLCCのサイトを開き、都市名を選ぶ... の続きを読む

日本発着の国際航空運賃は認可制

2011.12.18

人気のない路線はやはり安い日本発着の国際航空運賃は認可制なので正規運賃は統一運賃だが、格安券は市場での人気に左右されるため価格はバラついている。人気の高いエアラインは早く売り切れるので格安券の価格を高めに設定するが、人気のないエアラインは価格を下げて競争に負けまいとする。たとえばロンドン線では、若者に人気のヴァージンーアトランティック航空がもっとも高いが、価格を重視するならば人気のないエアラインが
日本発着の国際航空運賃は認可制... の続きを読む

着いたのはインターコンチネンタルホテル

2011.12.18

エアアジアの対応は、予想以上にしっかりしていた。輪の中央には、なかなか美人の中国人スタッフがいて、髪をふり乱しながら説明に追われていた。しかし中国語である。ここで負けてはいけない……と人を押しのけて前に出た。英語で説明してくれた。彼女によると、今晩は杭州のホテルに1泊し、明朝、上海から出発するクアラルンプール行きに振り替えるという。ホテル代と上海の空港までの足はエアアジアが負担するという。僕はその
着いたのはインターコンチネンタルホテル... の続きを読む

富山地方鉄道本線に乗る

2011.12.17

地方にあっても社名に「中央」や「日本」をつけたがる私鉄やバスが多い中、富山地方鉄道、略して地鉄は、自らを「地方」と名乗る謙虚な私鉄である。四三年に富山県内の私鉄が一社にまとまってこの鉄道ができる前は、富山−西三日市(現・電鉄黒部)間は富山電気鉄道が営業していた。沿線に電鉄富山、電鉄魚津といった「電鉄」のつく駅名があるのは、このためである。電鉄富山と聞いて、東京の人間は西武新宿や京王八王子のように、
富山地方鉄道本線に乗る... の続きを読む

「晩より」さんについて

2011.12.17

腹ごなしに商店街を歩く。アーケードに覆われたこの長い商店街も尾道の、もうひとつの顔である。山陽本線と海に挟まれて細長く延々と続く商店街はどこか、のんびりとした空気が流れ、かつての日本、何処にでもあったような、ありきたりの店が軒を並べ、ノスタルジックな雰囲気が漂っている。この商店街に限らず、尾道の街中でやたら目に付くのが猫。細い小道、石段、小屋根、店先、あらゆる場所に猫がうずくまっている。人懐っこく
「晩より」さんについて... の続きを読む

箸を入れたらこぼれそうなラーメンだった

2011.12.17

湯切りした麺を鉢に入れはじめたが、この量が半端じゃない。鍋から幾ら掬っても麺は後から後から出てくる。山頭火風に言うなら「掬っても掬っても麺の山」。普通なら二玉分は軽くありそうだが、鉢はそれほど大きなものではないから、既に溢れそうになっている。さて、具はどうするのだろう、と訝ると、おもむろに主人は鉢を両手に持ち、僕の前にそろりと置いた。そして目の前で、具をのせはじめたのだ。モヤシ、ネギを山盛りにして
箸を入れたらこぼれそうなラーメンだった... の続きを読む

家族旅行で買った思い出のお土産

2011.12.11

幼少のころ、よく家族旅行に連れて行ってもらいました。両親が共働きだったので、平日はあまり遊んでもらった記憶がありませんが、旅行には毎年のように連れていってもらい、家族仲良く旅行したことを覚えています。飛行機ではなく、列車の旅が多かったので、駅弁も楽しみのひとつでした。旅行中は、写真をたくさん撮ったのでそのアルバムも大事に保存しています。お土産には、お菓子などの食べてなくなってしまうものとキーホルダ
家族旅行で買った思い出のお土産... の続きを読む

母の初めての海外旅行

2011.12.11

私の母は、50歳を目前にして、生まれてはじめての海外旅行をしました。結婚25周年、銀婚式の記念に、父と二人で8日間のイタリアへのツアーに参加しました。初めての海外は、かなり衝撃的だったらしく、テレビや雑誌の中の世界に来てしまったようだったと話していました。初めての海外で、しかもヨーロッパ。興奮するのも無理はありません。それ以来、海外旅行の魅力にすっかりとりつかれた母は、その後、妹と二人で、香港、韓
母の初めての海外旅行... の続きを読む

海外旅行で台湾に行って河下り

2011.12.11

台湾に海外旅行に行ったときの事です。最初は台北の観光地をいくつかまわり、その後、現地の友人おすすめの花蓮という場所へ電車に乗っていきました。ローカル列車は込みこみで、座席は満席、通路や車両間にたくさんの人が座り込んでいました。私達もどうにか場所を見つけ、車両間に座りました。花蓮に行く目的はずばりラフティングです。瑞穂から長虹橋まで全長24キロ、約4時間の河下りをしてきました。ライフジャケットを着用
海外旅行で台湾に行って河下り... の続きを読む

茫々漠々たる大荒野

2011.12.11

カンガルー・イーグル・エミュー翌朝6時起床。車窓の風景は一夜にして一変していた。もうここには青々とした緑はまったくない。赤茶けた大地と、低いブッシュだけが果てしなく続く荒涼たる砂漠地帯である。いくら目を凝らしても、人家はおろか人工物などはいっさい見つけることのできない、茫々漠々たる大荒野なのである。こんな場所にも(失礼ながら)人は住んでいると見え、6時50分、列車は10戸ほどの人家が集まる砂漠のな
茫々漠々たる大荒野... の続きを読む

情報の鎧を脱ぎ捨てろ

2011.12.10

あなたは、なかなか知識と論理の海から逃れることができないでしょう。知識と論理の海に溺れて脳は限界状態なのに、それに気付いていないという不幸な日常にある。とりあえず書店に行ってさらに旅関係の本を買って熟読するとか、ガイドで徹底的にしらべるとか、そういったことをしかねない。じつは、周辺にエネルギーを注ぎすぎるのは、自信のない人のすることなんですよ。自己が確立されていないと、情報の鎧を纏いたがるんです。
情報の鎧を脱ぎ捨てろ... の続きを読む

異常な日本のリゾート開発トレンド

2011.12.10

いま日本列島を襲っているリゾート開発のトレンド(波)は、異常としか言いようがない。トレンドに乗り遅れまいとする企業が、なりふりかまわず、ダブついた資金力にものを言わせて土地を買いあさり、ブルを山に入れていると言えば果たして言い過ぎか。沖縄の美しい海岸に押し寄せているリゾート開発のトレンドも、こうした全国的に展開されているトレンドが押し寄せてきたものであるが、地域が狭いだけに大きな波は島ごと呑み込み
異常な日本のリゾート開発トレンド... の続きを読む

単純温泉の効能について

2011.12.10

温泉の中で病気治療の目的で使われるものを療養泉という。その分類と種類及び効能を述べよう。実際上、もっとも多く使われている療養泉の分類は、温泉に含まれる主成分の化学的組成によるものである。この分類法は国により、あるいは時代により多少変わってきている。「塩類泉、単純温泉、特殊成分を含む療養泉、特殊成分を二種類以上含む療養泉、泉温による塩類泉の分類、副成分による塩類泉の細分類」と、現在では分類することに
単純温泉の効能について... の続きを読む

グループ再編後初めて開発された車両

2011.12.04

今回デビューした30000系は、グループ再編後初めて開発された車両であり、新生西武のシンボルにという思いがこめられている。僕がこの電車を初めて見だのは、納入式の行なわれた当日の夜に放映されたテレビの経済ニュース(NHK−BSI『経済最前線』)でだった。車内のスペースが既存の車両よりも広くとられ、窓ガラスには光を取りこみやすいものが用いられたほか、吊り革も握りやすいたまご型にするなど、開放的で利用者
グループ再編後初めて開発された車両... の続きを読む

野宿だからこそ独りになれる

2011.12.04

金の問題から話が大きくなってしまった。ちょっと野宿について考えてみましょう。ふつうに旅行といえば旅館やホテルに泊まることになる。けれど、それはずいぶん面倒なことではありませんか。だって予約を入れたり、朝食の時間がいつだとか、チェックインだのチェックアウトだのってうるさいし、仲居さんにはいくらかチップをはずまないと雑な扱いを受けたりもする。山奥の宿で食う色の変わった水っぽいマグロの刺身はおいしいです
野宿だからこそ独りになれる... の続きを読む

最低限の営業をしてくれる

2011.12.04

ホテルでは、最低限の営業をしてくれるので、何とか食べ物にはありつけるが、火は使えない。部屋の中に閉じ込められることはないが、ホテルの外には出られない。どうして、過ごすか。多くの観光客は、昼間はプールサイドに集まった。「泳ぐ」というのも、「ニョピ」の慣習に逆らうものだ。おしゃべりもできない。子どもがきゃっきゃっと声を出してお父さんに叱られている。日本人は私一人だった。みんな、一日中うたた寝をしている
最低限の営業をしてくれる... の続きを読む

道南地方の主要都市から札幌へ

2011.12.03

7時49分、函館発札幌ゆきの下り特急「スーパー北斗1号」がもの凄いスピードで我が「北斗星」を違い抜いていった。道南地方の主要都市から札幌へは、この列車が最も早く着くゆえ、ビジネスマンできっと満杯に違いない。今日は師走の金曜日である。そんな世間の忙しさとは無縁そうな超然とした乗客が大牛の「北斗星」は、7時51分にのっそりと動きだした。「次の八雲ではホームが短いため1号車と2号車はドアが開きません」と
道南地方の主要都市から札幌へ... の続きを読む

「安さ」だけがメリットではない

2011.12.03

日本に乗り入れがはじまった格安エアライン(LCC=ローコストキャリア)。その運賃の安さに関心が集中している。しかし格安エアラインの予約システムには、それ以外にも旅行者にとって画期的なふたつの要素が含まれている。ひとつは日本にいながらにして、格安エアラインが就航する世界中の航空券を安く購入できることだ。そしてもうひとつは、安い運賃の片道航空券が格安エアラインの予約、購入の基本になっていることだ。先日
「安さ」だけがメリットではない... の続きを読む

まずは出町柳へ

2011.12.03

出町柳へ行くのは、ちょっと面倒だ。新幹線で京都駅に着いたら、JR奈良線に乗り換えて、次の駅・東福寺で、今度は京阪電車に乗り換える(奈良寄り先頭車に乗るのがミソ)。奈良線は「みやこ路快速」も東福寺に停車するので便利だが、京阪のほうは普通電車しか停まらない。それでも、乗れば一〇分少々で京阪の終点・出町柳に到着するから、京都駅から地下鉄烏丸線に乗る手もある。三駅目の烏丸御池で地下鉄東西線に乗り換えると二
まずは出町柳へ... の続きを読む

手の行き届いた設備

2011.12.03

七時半過ぎ、食堂車「グランシヤリオ」よりディナーに誘う放送が入る。七八〇〇円のフランス料理コース、五五〇〇円の懐石御膳を予約した人がその対象で、倹約を旨とする私には関係ないけれども、ディナー終了後のパブタイムでは、ちょっとおじやまし、適当なものを肴に一杯やる算段である。と、いってもパブタイムまでには、まだ一時間半以上も時間かあるので、とりあえずは自室で缶ビールを開ける。しまった、食堂車でシャワーカ
手の行き届いた設備... の続きを読む